「石垣工務店」
競技部門概略
第18回大会の開催会場は、石垣の美しい鶴山公園の隣にあります。
今回の競技部門は、石垣の石に見立てたパズルのピースを、石垣の形に相当する枠におさめていき、いかに石垣を組み上げていくかを競います。
同時に複数のチームが石垣の組み上げを行い、よりしっかりした石垣を安価に仕上げたチームが勝ちとなります。
この競技では、ピースのことを石、枠のことを石垣枠と呼びます。
競技手順
- 各チームには、石をはめ込む石垣枠と通貨に相当するポイントが与えられます。この通貨ポイントの単位はTSUYAMAと呼びます。
- 石を獲得するための入札を行います。
- 獲得した石は、石垣枠にはめ込みます。
- 入札を所定の回数繰り返します。
- 全ての入札終了後、最終的に石を石垣枠にはめ込む一定の時間を経過した後、ゲームが終了します。
勝敗判定
次の優先度でゲームの順位を決めます。
- ゲームの終了時点で、石垣枠の空いている部分が少ないチーム。
- 石垣枠の上部の平坦部に抜けている部分が少ないチーム。
- 残っている通貨ポイントの多いチーム。
- 使った石の数の多いチーム。
- 獲得し使わなかった石の少ないチーム。
- いずれも同数の場合はじゃんけん。
指定される石垣枠について
石垣枠は単位正方形を適当に並べたものとなります。ただし、図1のように下部の辺と上部の辺には平らな部分があります。
また、石垣枠の形や大きさはゲームごとに変わる可能性があります。

図1 : 石垣枠の例
石垣枠を構成する単位正方形は、必ず1つ以上の辺で接してつながっており、2つ以上の部分に分断されたような石垣枠はありません。
石について
石は、例えば図2のように、単位正方形を適当につないだものとなります。

図2 : 石の例
石を構成する単位正方形は、必ず1つ以上の辺で接してつながっており、2つ以上の部分に分断されたような石はありません。
石の配置について
石は石垣枠にはめ込みますが、次の条件を満たす必要があります。
- 各石は、石垣枠のグリッドにあわせて配置しなければなりません。
- 各石は、裏返して配置することはできません。
- 石垣枠の下部の辺と接した石が1つ以上存在しなければなりません。
- 石垣枠の下部の辺と接しない石は、必ず他の石の上に載っていなければなりません。
ここで、c.およびd.における、石垣枠の下部の辺と接しているかどうかと他の石の上に載っているかどうかの判断は、
石の1つ以上の単位正方形の下部の辺が、石垣枠の下部の辺のどこかまたは他の石の1つ以上の単位正方形の上部の辺に接しているかどうかで行います。
図3に、OKやNGの例をいくつか挙げます。

図3 : 石配置の例
石の入札について
石垣枠にはめ込む石は入札によって獲得します。
入札は、4〜8チーム程度のグループで、各チームの欲しい石に対して価格を提示するネットオークション形式で行います。
ただし、他のチームの入札価格が開札までわからない、クローズドオークション方式を用います。
入札については、あらかじめ各石に対しては最低入札価格、各入札に対しては最大入札石数と最大落札石数が決められています。
石の入札から落札の手順は次のとおりです。
- 各入札は、競技開始または前の入札の終了後に開始されます。
- 各チームは、欲しい石に対して最低入札価格以上で入札します。この際、入札ごとに決められた最大入札石数まで優先順位を付けて入札します。
入札する価格の合計は、その次点でチームの保有しているTSUYAMA数を超えることは出来ません。
- 入札の開始後、1〜2分程度で入札が締め切られます。
- 入札締め切り後、開札します。
- 開札した結果、各チームには入札した優先順位にしたがって、最大落札石数まで石が配布されます。
なお、同じ石に複数のチームが入札を行った場合は、より高額で入札したチームに配布し、
落札できなかったチームは優先順位の次点以降の石で他チームが落札していない石があれば優先順位にしたがって配布されます。
- 複数チームが同額で同じ石に入札があった場合には、その石のみ1度だけ再入札となります。再入札は初回以上の価格を越えて入札しなければなりません。
- 再入札では、高額を入札したチームに、その石が配布されます。
もし、再入札でも同額の場合は、不調となりその回の入札ではいずれのチームもその石を獲得できません。
なお、再入札により落札できなかったチームには、優先順位の次点以降の石で他チームが落札していない石があれば優先順位にしたがって配布されます。
- 入札終了後、獲得した石の入札価格の合計を、各チームの保有TSUYAMA数から減じます。
各入札は、5.または7.により配布される石が決まった時点で、審判長の確認により確定します。
したがって、補助員による石の配布は入札終了後に行われます。なお、入札の締め切りまでに、入札が行われなかった場合は、
その回の入札を辞退したこととみなします。入札を辞退した場合も、次の回の入札には参加できます。
競技会場について
競技会場は大まかに図4のようなレイアウトを予定しています。

図4 : 会場レイアウト案
石垣枠の大きさは1m〜2m程度、単位正方形の大きさは1辺が10cm〜20cm程度を予定しています。
なお、レイアウトや大きさは会場の都合により、いずれも変更になることがあります。
その他のルールと注意事項
- チームは3名以内とします。
- 利用できるコンピュータ類は携帯可能なものを2台以内とします。また、コンピュータは用意されたテーブルに置くものとします。
- 競技中は、チーム内での情報のやり取りは構いませんが、チーム以外と情報交換することは認めません。
- 他チームの状況を確認するために参加者が移動することはできますが、他チームのゲーム進行を妨害する行為は認めません。
- 入札用PCは、用意されたポインティングデバイスやキーボード等により直接参加者が操作をしてください。
ネットワーク等により参加者PCを接続したり、周辺機器等を接続したりすることは認めません。
- 各ゲームにおける石垣枠の形状・石の形状と数、最低落札価格・入札の回数・初期TSUYAMA数、および各入札における
最大入札石数・最大落札石数はゲームの開始前までに参加チームに伝えます。
- 落札した石は、補助員により各チームに配布されます。配布された石に誤りが無いかすぐに確認してください。
- 獲得した石は、配布されたらすぐに石垣枠にはめ込んで構いません。
したがって、石の配布後に実施されている入札中にも石垣枠にはめ込むことができます。
- 最後の入札終了後30〜60秒程度経過後、審判長(または司会者)の合図により数秒のカウントダウンの後、ゲームが終了します。
ゲーム終了後は石を石垣枠にはめ込むことはできません。
- 獲得した石を全て石垣枠にはめ込む必要性はありません。
- 明らかな石垣枠への無理なはめ込みや石垣枠のグリッドに合わない石の配置は禁止します。
- 故意に石垣枠や石を変形・破壊するような行為は禁止します。
- ゲームの進行の妨害や審判または他チーム等への妨害、その他禁止行為があったと判断された場合等には、失格とすることもあります。
失格とした場合は、計数等は行わず、ゲームの最下位とします。
- 主催者側にトラブル等があった場合は、別の問題を用意して再試合を実施する可能性があります。