「オゾン」とは?

 

私達がいつも吸っている酸素(O2)は酸素原子(O)が2つくっついてできたものです。この酸素に強力なエネルギー(例.紫外線など)があたると、下に示す反応がおこりオゾン(O3)ができるのです。

 

Oの生成: O2 + 紫外線 O + O

 オゾン生成: O2 + O O3

 オゾンは酸素と違い、不安定な物質で生臭いにおいがします。また、人体にも有害なのです。

 

「オゾン層」ができる

 

 地球の大気はいくつかの層に分かれています。地上から約10kmまでが対流圏、その上約50kmまでが成層圏、さらに上空には中間圏、熱圏と続いています。

 その中の成層圏にオゾンの濃度が高く、層のようになっている部分があります。これが「オゾン層」です。 ここの成層圏の酸素分子(O2)が紫外線を吸収し、そのエネルギーによってオゾン(O3)に生まれ変わります。

 オゾン層は高度20-30km付近を中心に上下に高度10kmから50kmに広がった層になっていますが、これを地表付近に持ってくると3mmほどの厚さにしかなりません。 このわずかとも思えるオゾン層を作るのに、地球は20億年以上も時を費やしたのです。原始の大気に酸素はなく、水中植物の働きで徐々に大気中に酸素がたまり、そしてオゾン層が形成されるようになり、陸上へ生物が進出できるようになったのです。

そのオゾン層が今破壊されています。それを防ぐ時間というのは、残りわずかなのです。地球の1人1人が、身近な努力をしていく必要がいるのです。(林)

 

 

有害紫外線の影響

紫外線を大量に浴びると、生物の細胞に含まれる遺伝子DNAを傷つけることがあり、様々な悪影響が現れます。生命が誕生した当時の地球はオゾン層がなく、地上には強い紫外線が降り注いでいました。生物は唯一海中のみ生活できたのです。長い年月がたって、植物プランクトンの光合成作用により、酸素が排出され徐々に、生成・分解を繰り返しながらオゾン層が作られるようになりました。そして陸上へ生物が進出できるようになったのは、今から約4億年前のことだと考えられています。オゾン層は生物が地上で生きていくために不可欠なものです。

皮膚ガンの増加

 紫外線は遺伝子のDNAに傷をつけ、突然変異を起こさせることがあり、DNAの遺伝情報が組み変わると細胞はがん化することがあります。一般にオゾン層が1%減少すると、有害紫外線が2%増加し、皮膚がん発生率が3%増加するといわれています。オゾン層破壊との関係ははっきりしていませんが、オーストラリアでは、1992年までの7年間 で皮膚がんによる死亡件数が年間死亡者数が毎年10%ずつ増加し、日光性角化症が急増していることが指摘されています。

視覚障害の増加

紫外線が増加すると、角膜炎や、白内障が増えます。また、それらが失明にいたることもあります。オゾンが1%減ると世界的に10?15万人が失明するといわれています。  人間だけでなく、動物などの失明も報告されています。

地球温暖化の促進

 UV-Bは海洋の植物プランクトンに大きな影響を与えます。実際に南極のオゾンホールの下で植物プランクトンが612%減少したことが報告されています。大気中の二酸化炭素の重要な吸収源である植物プランクトンが減少すれば必然的に温暖化に拍車がかかります。

海洋生態系への影響

海洋の植物プランクトンは海洋の食物連鎖の底辺で生態系を支えています。この底辺がぐらつけば、海洋生態系の破壊が起こることが予測されます。海洋の植物プランクトンは海洋の食物連鎖の底辺で生態系を支えています。この底辺がぐらつけば、海洋生態系の破壊が起こることが予測されます。

農作物の生長阻害

UV-Bの強いエネルギーは植物の生育にも影響を与えます。例えば、オゾンが25%減少 nすれば大豆の収穫量が20%落ちるという報告があります。そのほか、人参、トマト、大麦、とうもろこし、キュウリ、ブロッコリー、なども影響を受けやすいといわれています。また、土壌微生物の減少による農作物・植物の生長阻害も考えられます。(山崎)

フロンによるオゾン層破壊